PCX JF81 フロントブレーキ マスターピストン交換|カクカクする症状が改善
今回は、PCX125(JF81)のフロントブレーキ・マスターピストンを交換しました。
今回交換することになった理由は、フロントブレーキレバーを握ったときの動きがスムーズではなく、カクカクするような症状が出ていたためです。
ブレーキ自体は効いているものの、レバーを握り込んでいく途中で引っ掛かるような感触があり、非常に気になっていました。
そこでマスターシリンダー内部のピストンを交換してみることにしました。
結論から言うと、マスターピストン交換後は、このカクカクした症状が完全になくなりました。
同じJF81で「ブレーキは効くけれどレバーの動きがカクカクする」「握ったときに引っ掛かる感じがする」という場合には、マスターシリンダー内部のピストンも点検してみる価値があると思います。
1.作業前
まずは交換前の状態です。
フロントブレーキのマスターシリンダーは右ハンドルに取り付けられています。
今回は内部のマスターピストンを交換するため、マスターシリンダーをハンドルから取り外して作業しました。
【写真1:作業前】

2.マスターシリンダーをハンドルから取り外す
作業しやすいようにマスターシリンダーをハンドルから取り外します。
ブレーキフルードは塗装面などを傷める可能性があるので、周囲に付着させないよう注意して作業します。 オイル交換をするためブレーキホースから取り外してやりやすいようにしてます。
【写真2:ハンドルから取り外したところ】

3.Cリングを取り外す
マスターピストンを抜くため、ピストンを固定している**Cリング(スナップリング)**を取り外します。
少し奥まったところにあるので、今回の作業ではここが少々やりにくい部分でした。
適当な工具がなかったので千枚通しを2本使ってクロスさせながらずらして外しました。
【写真3:ピストンを外すためにCリングを外す】

4.マスターピストンを取り出す
Cリングを外すと、マスターピストンとスプリングを取り出すことができます。
取り外した部品がこちらです。
新しいピストンを入れる前に、マスターシリンダー内部の汚れなども確認しておきました。
【写真4:分解した状態】

5.新しいマスターピストンを組み付ける
新しいマスターピストンを組み付け、Cリングを元の位置に取り付けます。今回はブレーキオイルを塗布する前にベルハンマー潤滑剤をゴム部分やアルミスクリュー部分に薄くベルハンマー潤滑剤を塗りました。普通の潤滑剤(CRC5-56やグリース)はゴムに攻撃性があるためおすすめしません。(ベルハンマーはゴムに攻撃性はない)
Cリングが溝にきちんとはまっていることを確認してから、マスターシリンダーを元に戻します。

【写真5:組み付けたあと】
6.ブレーキフルードを入れてエア抜き
マスターピストンを交換したので、ブレーキフルードを入れてエア抜きを行います。
キャリパー側のブリーダーバルブにホースを取り付け、ブレーキレバーを操作しながらエアを抜いていきます。(2~3回握ったらブリーダーボルトを緩めてすぐ締める。)
エアが残っているとブレーキレバーが柔らかくなったり、十分な制動力が得られなかったりする可能性があるので、ここはしっかり作業します。
【写真6:ブレーキフルードのエア抜き】

7.コンビブレーキ側のリザーバータンク
PCX JF81はコンビブレーキ(CBS)を採用しています。
コンビブレーキ側のリザーバータンクについても、ブレーキフルードを確認しながら作業しました。
【写真7:コンビブレーキフルードをリザーバータンクに入れる】

8.入れにくい場合はリザーバータンクを動かす
このリザーバータンクは奥まったところにあるため、そのままだと作業しにくいです。
やりにくい場合は、リザーバータンクを固定しているネジを外し、少し動かしてから作業するとフルードを入れやすくなります。
【写真8:リザーバータンクのネジを外して動かす】

マスターピストン交換後、カクカクは完全に解消
今回、一番気になっていたのがフロントブレーキレバーを握ったときのカクカクした感触でした。
マスターピストンを交換してエア抜きを行い、実際にブレーキを操作してみると、
カクカクした症状は全くなくなり、レバーをスムーズに握れるようになりました。
今回の車両については、マスターピストン交換が効果的だったと言えそうです。
JF81に限らず、ブレーキレバーを握ったときに「途中で引っ掛かる」「カクッ、カクッと段階的に動く」といった症状がある場合は、キャリパーだけではなくマスターシリンダー内部のピストンやシール類も点検してみるといいと思います。
なお、ブレーキは安全に直結する重要な部分です。作業後はフルード漏れがないこと、レバーに十分な手応えがあることを確認し、最初は低速でブレーキの作動を確認しました。
※命に関わる重要な作業ですので特に注意して作業してください。




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